歯の裏側の歯列矯正

歯の裏側の歯列矯正(舌側矯正)治療は、1980年初頭に、アメリカ、ヨーロッパ、日本で開発された歯の矯正方法です。矯正装置が外見からは見えない状態で治療をする事を目的としています。当初は、きれいに歯が並ばない、治療期間が長いなどの問題点がありましたが、最近では治療用超弾性ワイヤーの開発や、治療行程の工夫などにより、表側からの矯正治療と結果、期間ともにほとんど変わらなくなってきました。

歯の裏側の歯列矯正のメリットとデメリット

歯の裏側の歯列矯正治療のメリットは、何と言っても矯正装置がみえないことです。デメリットとして、装着当初、サ行、タ行、ラ行の発音が、不明瞭になる場合がありますが、最新の小型化された舌側矯正装置では、数日で通常どうり発音できるように改善されてきています。歯の裏側の歯列矯正治療は、治療費用が歯の表側の歯列矯正治療に比べて3〜4割ほど割高です。

歯の裏側の歯列矯正(舌側矯正)の治療方法としては、上下の両方の歯を裏側から治療するフルリンガル法(矯正装置は全くみえない)と、上の歯は裏側から治療して、下の歯は表側から治療するハーフリンガル法(下の歯についた矯正装置は若干見えるが矯正装置の舌への圧迫感は少なくなる)の2種類があります。

主な歯列矯正器具の種類

バイオネーター(アゴの前後的な位置関係の改善や、幅の拡大などをおこなう治療器具)

W型拡大器具(歯の移動により、ゆっくりと幅を拡大する治療器具)

金属ブラケット(歯を移動させる器具。見栄えはあまりよくありませんが、最近では金属の特性を活かし、高機能のものもあります。)

プラスチックブラケット(歯を移動させるための器具。見た目の悪さを改善するために現れた治療器具ですが、かみ合わせによって磨り減ったり、ワイヤーの力に負けたりすることがあります。)

セラミックブラケット(歯を移動させるための器具。見た目は一番キレイな器具ですが、歯より硬いので、歯に当たると歯の方が削れてしまったり、ブラケットを外すときに歯のエナメル質が壊れることがあります。)

リンガルブラケット(裏側から歯を移動させるための器具。表側からは全く見えませんが、慣れるまで、話しづらい場合があります。)
・ホールディングアーチ(間の歯を抜いたときに、後方の歯が前にこないようにするために上アゴに入れる器具。)

GMD(奥歯を後方に送る器具。)
・リテーナー(保定器具。移動させた歯を動かさないようにする治療器具です。)

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