成人の歯列矯正の治療費は、特定(アゴを切る手術や口蓋裂の矯正治療)の矯正治療以外は、自由診療といって各医院毎に、自由に料金を設定することができます。最初に現在の歯の状態を確認するために、ヒアリングが行われます。レントゲンを取り、矯正の進め方を決めます。ブラケットやワイヤーの種類を選び、治療費の見積りをします。
以下は、永久歯列の歯列矯正治療(表側から透明な装置で24ヶ月の動的治療。24ヶ月の保定治療をおこなった場合)の費用の目安です。
初診料→5,000円
検査診断料→50,000円
矯正装置技術料→370,000円
矯正装置材料費→150,000円
衛生管理料→100,000円
予防処置料→150,000円
(毎回の歯と歯肉のよごれを専用の機械で除去する処置)
保定装置製作料→30,000円
月決め調整費用計→120,000円
総計→975,000円
上記はあくまでも一般的な矯正治療費の一例です。
矯正治療費は、それぞれの歯科医院の経験、技術力、予防処置の有無、衛生管理状況、立地条件等、総合的な観点から決められますから、初診時にきちんと納得して治療を受けることが大切です。
成人の歯列矯正の治療期間は、症状によって個人差があります。歯の健康や歯並びの状態によっては、矯正治療をスタートする前に、一般歯科でむし歯治療や抜歯をすませる場合がありますが、マルチブラケット装置をつけてから2〜3年くらいが一般的です。中には3年以上かかる人もいます。
治療期間は機能的に問題のない範囲で短縮できるケースもありますが、たくさんの歯をアゴの骨の中で一度に動かすという治療ですから、どうしても本人の努力が不可欠です。そして、治療後しばらくの間は就寝時に取り外し式の保装置(リテーナー)を入れることにより保定を行ないます。
この保定期間については、歯を動かした治療期間と同程度の長さが目安となります。歯列矯正後の歯は元に戻ろうとする力が働くため、せっかくの治療を無駄にしないためにも、一定期間はリテーナーを入れて歯の位置を固定することが必要です。